ウイスキーは蒸留酒の一つで、イギリスやアメリカ、日本など世界中で造られています。酒には醸造酒（発酵酒）、蒸留酒、混成酒の3タイプがあり、蒸留酒にはジンやウオッカ、焼酎、ビールなど多くの酒が有名ですが、そのなかでもウイスキーは穀物を原料にして樽で醸成するものをいいます。同じ樽醸成のブランデーや穀物を原料とするジンなどの蒸留酒も、この２つの条件がそろわなければウイスキーと呼ぶことはできません。 その歴史はふるく中世までさかのぼることができ、ヨーロッパの錬金術師たちが不老不死の秘薬としてウイスキーを造ったといいます。それだけ西洋の文化に深く根付いた酒であり、日本でも洋酒の象徴的な存在として愛されています。 ウイスキーの種類は原料となる穀物の種類などで4種類に分類され、 大麦麦芽のみを原料にして単式蒸留釜で2回（ないし3回）蒸留する「モルト・ウイスキー」、トウモロコシやライ麦、小麦などを主原料にして連続式蒸留器で蒸留する「グレーン・ウイスキー」、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドした「ブレンデット・ウイスキー」、そして主に北アメリカでライ麦を原料にして造られる「ライ・ウイスキー」があります。 またウイスキーは世界中で造られていると先述しましたが、なかでも以下の産地は“世界の五大ウイスキー”として名高く、それぞれ独自の発展を遂げています。

 

	アイルランドおよび英連邦北アイルランドのウイスキー。ピーと香をつけず3回蒸留を行うのが特徴です。

 

	イギリス・ブリテン島北部、スコットランドで生産されるウイスキー。ピーティな風味が特徴。

 

	原料、製法はさまざまですがバーボン・ウイスキーは、その代表です。

 

	カナダで生まれたウイスキーで、5大産地でもユニークな存在です。

 

	後発国でありながら、スコッチに似た味わいとデリケートな個性が世界から注目を集めています。

 

いにしえの都・京都、山崎蒸留所で育まれたサントリー「山崎」。厳選したモルト原酒から造られるその香気と味わい……日本を代表する文化人たちが愛してやまないモルト・ウイスキーです。 琥珀色に輝く深い味わいが、あなたを寛ぎのひとときへと導くことでしょう。